Smiley face
開店当時のデザインの制服で、当時の様子を再現した店のカウンターに立つ山本憲司さん夫婦。最初に売れた商品はサングラスだった=2024年5月13日、横浜市、井東礁撮影
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 日本で本格的なコンビニチェーンが生まれてから、15日で50年となる。今や全国で約5万7千店まで増え、生活に欠かせないインフラとなったコンビニ。その1号店のオーナーが13日のイベントで、半世紀の歩みを振り返った。

 日本で初めて近代的なフランチャイズ(FC)方式のコンビニを展開したセブン―イレブンで、志願して1号店のオーナーになったのが山本憲司さん(74)。24歳の時、家業の酒店を改装して東京・豊洲で開業した。

 「当時はとにかく何事も挑戦でした」。コンビニは米国から「輸入」した業態で、当初は何を売ったらいいかも分からなかった。まず店頭に並べたのは、スーパーの売れ筋だった缶詰や洗剤など。午前7時から午後11時まで営業していたことから、テレビ番組で「深夜スーパー」と紹介されることもあったという。

 だが店を続けるうち、利用者…

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